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 2009年2月 
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おくりびとと庄内の風景

映画の舞台となっているのは、山形県の庄内で、映画の中でも美しい風景
があちこちに観られます。
素朴で美しい庄内の風景は、映画の世界とあいまって、切なく、そして暖かい
ものになっているようです。
またこの地の持つ雰囲気でしょうか、映画を通して、どこかやさしい風景を観る
ことができるようです。
庄内は緑が多く、自然の生命力を感じさせる場所ですが、その中でおくりびとの
「生と死」が描かれています。
映画の美しい風景に、魅力的なキャストが並び、映画の世界を優しく包む
音楽が流れ、いっそう深い世界にしています。
東京で撮影を行っていたのでは、この「やさしい、しかも生命力にあふれた世界」を
表現することができなかったのではないかとさえ思えるのです。

映画では庄内の風景や人々が、その世界を作り上げる重要な要素になって
いるようです。
優しい風景と納棺師という仕事の厳しさが対比され、映画はいっそう奥行きの深い
世界に作り上げられています。
庄内の自然の優しい輝きと、生命の輝き、そして人の死という関係が、おくりびとの
なかではすべて表現されています。
その美しい庄内の風景の中でキャストたちは生き生きと動きまわり、死者はのんびり
とおくられていきます。
映画の世界の中では、庄内の美しい風景は重要なものになっていて、主人
公が庄内の自然をみながらチェロを弾く風景は素晴らしいです。
そこで人物設定の全てが、庄内の風景によってすべてが説得力を持ち、
また登場人物にもリアリティが出てくるのです。
情報をサイトやブログ、掲示板を使って集め、庄内で撮影風景なども知りたいものです。
庄内という地の嫌味でもなく、押さえつけるでもない、やさしい自然が、おくりびと
の世界を包み込んでいるのです。
納棺師という仕事にも興味がわきますが、庄内というやさしい場所にもいつも間にか
惹かれていきます。

映画と庄内の風景は絶妙に混ざり合いますが、強引に山形弁を使わずに作
られているようです。
それは観客のためなのでしょうが、本当に山形弁ばかりでは、逆にリアリティ
を失うかもしれません。
ですから庄内とおくりびとの世界が、いいバランスで配合されていて、観客もす
んなりと映画の世界に入り込めるのです。
加えて庄内の自然や暖かさを漂わせることによって、重いテーマを切なくやさしい世
界に作りあげているのです。
庄内に実際に住んでいる方も、こんなに美しい場所だったのかと再認識させる映画です。

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